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Jul.17

改訂記録
文中の東西南北を修正。(July 28,2003)
初稿up。(July 23,2003)

Thursday, July 17, 2003 Berkekly & Oakland

寝坊した。寝たのが5時すぎ、目覚めて見ると 8:40 である。 会社が入っているビルへのシャトルは、朝の最終便が BART の駅を 9時出発だから、 どう足掻いても間に合わない。

どうせなら、と開き直って、銀行に行く事にする。 目的は、小切手の換金である。

以前、日本からアメリカに、同じファンのよしみで CDを送ってあげたことがある。 「お礼は小切手がいいか、それともアメリカのCDを送ろうか?」 と聞かれて、何も考えずに「小切手」と返事した。 その結果、 International Moneygram という、小切手(の親戚?) を入手した。

日本の銀行へ持っていったところ、 「海外とのやりとりを含みますので、手数料を差し引くと、 ほとんど額が残りませんよ。」と言われてしまった。 ならば、アメリカに行くまで持っていればいいや。 ということで、現在に至る。

しかし、銀行を2つ回って分かった事は、 口座を持っていなければ換金してくれないということだった。 両方の行員とも、差し出した International Moneygram を見て、 何の事だか分からない様子。それほど U.S.A. で多量に流通しているものでは なさそうである。

さっさと換金が済むものとばかり思っていたところを 断られたショックで、その場で口座を作るという風には 頭が回らず、会社に行く事にする。

BART を降りるところまではいつもと一緒。 この後、バスに乗らなければならない。 時刻表も知らなければ、料金の払い方さえ分からない。

日本でバス乗り場の位置を教えてもらっていたし、 朝、電話で、98 番のバスだという事は教えてもらった。 とにかく、乗り場を探す事にする。

バス停の目印は、遠目には日本のそれとさほど変わらない。 ただ、時刻表らしきものは見当たらなかった。

1台止まっていたので、中に入って このバスが会社のビルまで行くのか聞いてみる。

そんな場所知らない、という連れない答えが返ってきた。 はっきり言って不親切だ。ま、日本と同じで人によるのだろう。 思いついてバスの番号を聞くと、45 だと言うので、 慌ててバスを降りる。 バスの後ろ側を見ると、番号の表示があった。

98 がなかなか来ない。数台をやり過ごす。その間に思わぬ収穫があった。 別のバスを降りたおじさんが近付いてきて、"Do you catch a bus?" と尋ねてくる。最初は分からなかったので聞き直したのだが、 "Yes." と答えると、一枚の紙をくれた。 見てみると、BART のチケットと同じサイズで、磁気のラインが入っている。 なんと、時間限定のバスの乗車券ではないか。

期限が正午過ぎになっていたので、十分使える。ありがたく頂く事にする。 旅行者に見えたのだろうか。親切な人もいるものだ。

やっと 98 番のバスがやってきた。 料金の支払いは、乗る時に払って、それでおしまい。 降りたいところに差しかかったら、 車内を一周ぐるーっと張りめぐらせてある紐を引く。 高さは窓の上あたりで、これが運転席までつながっていて、 停車の合図になる。 たまたま同じところへ行く人が乗っていたので、何もせずに済んだ。

会社で、K さんがホテル近辺の地図をくれた。 本屋とスーパーのありかを教えてくれる。

帰ってから、さっそく行ってみる事にする。 地図には映画館も載っていて、どこから行ったらいいものか迷うが、 スーパーは営業時間が分からない。 映画館は夜まで開いていそうだ、ということで、後回しにする。

これまで出歩いたところとは、反対の方向になる。 とりあえず、Shattuck の東側を歩く事にして、通りを渡る。 1 ブロック歩いたところで、'change please' に呼び止められた。

Berkeley では、'change please'、日本でいうところのホームレスが多い。 日本のホームレスが人に呼びかけているところは、ほとんど見たことがないのだが、 こちらの 'change please' は、道ゆく人に盛んに呼びかけている。

change というのは、お釣り、つまり、小額のコインを指す。 これだけの人数がここ Berkeley にいるのは、他の地域では違法である事もあるが、 それだけの稼ぎになるのだろう。 こんなところにも、アメリカの貧富の差の大きさと、懐の深さを感じる。

来てしばらく、'change please' に対しては無視の姿勢を 貫いてきた。今回立ち止まってしまったのは、 たまたま信号待ちのタイミングに重なった事と、 呼びかけた若者の格好が旅行者に見えたからだ。 単に 'change please' とは言わなかったので、 道を聞かれたのかと思った。

彼は、quarter (¢25) が欲しいと言ったが、 たまたま財布の中になかった。 "I have only dime(¢10)。と言って差し出したが、 後から思い出してみると、あれは nickel(¢5)だった。 U.S. のコインは、dime より、nickel の方が大きいのである。

Shattuck の東側を南へずーっと歩いていくと、 古本屋へは意外にあっさりとたどり着いた。 歩いて出かけるという事に慣れていないせいもあってか、 地図上の距離と、歩く距離がうまく結び付かない。

いくつか車のディーラーを過ぎて、感じとしてはかなりの距離を歩いた。 後で聞いてみると、BART の隣の駅のすぐ近くまで行っていたわけだから、 それなりの距離である。

知らない間に通り過ぎたかなーと不安になってきた時、 WalGreens が見えてきた。ホテルのすぐそばにもある薬局である。 Berkeley Bowl は、そのすぐ向こうにあった。

WalGreens もなかなか大きいが、Berkeley Bowl はそれ以上である。 驚いた事には、店そのものの大きさよりも、 1人あたりが買っていく量が日本とは桁違いである。

日本では、スーパーで買い物というと、まず買いもの篭だけを使う。 篭いっぱい買う人で、カートを使うか使わないかだろう。 もし、客全員がカートを使ったとしたら、店の中で移動できなくなってしまう。 こちらではカートを使わない人を見つける方が難しい。 通路の幅が、それを想定して作られている。

ホテルには冷蔵庫がないので、まずは常温でも腐りそうにない 果物を見てみる。日本のように、袋やパックにまとめられているものは そんなにない。自分で袋を取って、中に詰め込んで、 レジで重さを計って清算するという売り方がほとんどである。

せっかく遠くまで歩いて来たので、店内を一通り見て回る事にする。 買う方の量も半端でないが、売る方もそれに合わせて大量に品物を置いている。 需要あっての供給であろう。 パッケージに日本語が書かれた冷凍食品もあるし、 日本風の寿司の詰め合わせ弁当もある。 日本人が移住したとしても、食べ慣れた物がまったくないということには ならないだろう。

レジの混雑ぶりを見てみると、1列あたりにならんでいる人数は それほど多くない。しかし、1人あたりの購入量が多いため、 なかなか進まないのである。

余談であるが、この購入量を生かしたビジネスが存在するようだ。 購入量が多くなると、長くなるのはレジの待ち時間と、── そう、レシートである。 レシートの裏が広告面になっていて、例えばレストランのクーポン券が 印刷してあったりする。 待ち時間に訴えるものは特に見当たらなかったのだが、 日本のコンビニにあるようなレジ前の 客列に向いた LCD による 広告も、遠からず導入されるのではないか。

そんなに長く待たされるのでは、少ししか買わない人間には 近寄り難いのではないか── そこはよくしたもので、 「篭だけの人」用の列がきちんと確保されている。

レジでの計算結果は .02 だったが、店員は最初、ペニーを受け取る 気配を見せなかった。$ 札をだした後、コインを追加したら、 不思議そうな顔をしたものだ。

帰り道は、Shattuck の西側を歩いて帰る事にする。

古本屋の向かいにある本屋に入る。 入口で営業時間を確認すると、思いのほか長い。 アメリカの店は早く閉まるという観念から外れていたのでびっくりした。 業種によりけりという事か。

この店もでかい。 地図があるのは確認したが、通り過ぎる。 店の中に噴水があって、周りで人が座って本を読んでいる。 買った人なのかなーと思っていたが、後日聞いたところ、 買わなくても読めるそうだ。 日本の古本屋チェーン BOOK OFF では、立ち読み自由を 標榜しているが、椅子を用意するまでには至っていない。

こうして書いてみると、この日はずいぶんいろいろなことがあった。


protected [hama] 著者: hama 作成日: 2003年09月25日00時02分09秒
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